長野県千曲市に森将軍塚古墳があります。長野県下で最初のそして最大の前方後円墳です。長野県が「信濃の国」になる前の「科野のクニ」を治めていた豪族の墓として、4世紀中期から末期にかけて築造されたと考えられています。
山頂の森将軍塚古墳までは約1kmなので、ゆっくり歩いても約20分ほどの距離です。有料ですが見学専用のバスもあります。林を抜けてやがて視界が開けると、全長100mの巨大な前方後円墳が姿を現し、眼下には善光寺平が広がります。また晴れた日には、飯綱山や北アルプスなどの山々も見渡せます。
古墳館に復元されている石室内の原寸大模型ですが、薄い石片を幾重にも重ねて造った壁で構築されており、日本一の縦穴式石室といわれる石室のあまりの大きさに圧倒されます。実際の石室で型をとり、一つ一つの石の形まで正確に再現されているそうです。