安曇野ICから車で10分、信州安曇野に広がる日本一のわさび園「大王わさび農場」。飲食店や体験施設も揃う一大観光スポットです。
松本市の北に位置する安曇野市にある「大王わさび農場」さんにお邪魔しました。農場の駐車場横には蓼川という清流があり、何百年も変わらない風景を堪能できます。
その蓼川をボートで遊覧できるクリアボートをいう乗り物があり、土日は大変な人気ぶりだそうです。ボートの底はその名前の通り透明になっており、優雅に泳ぐマスや鯉も見れます。
わさび田全体を覆うように黒いネットがかかっています。これは寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれるもので、わさび田に流れる水の温度を15℃以下に保ち、わさびを熱から守る役割を担っています。わさびは直射日光が苦手なので、5月~10月はこの寒冷紗がかけられ、木漏れ日程度の日陰ですくすくと育つそうです。
この寒冷紗の下には無数の青々としたわさびがあり、さながら「わさびの絨毯」です。わさびのすぐそばまで降りられないのが非常に残念です。わさびの葉は葵に似ているため、「山葵」と書きます。近年、その抗菌・殺菌作用があることで注目されており、葉から白根の先まで利用でき、捨てるところがありません。
このわさび田を流れる水は、すべてこの農場内のわさび畑から湧き出る北アルプスの雪解け水です。年間通して13~14℃に保たれた湧き水はわさび栽培にもっとも適しており、一日に12万トンも湧き出た伏流水が傾斜がついたわさび田をゆっくり流れ、犀川~千曲川~信濃川となって日本海へ行きます。
また、ここ湧き水は「日本の名水100選」に選ばれており、その美味しい湧き水を飲むこともできます。
大王わさび農場の中にはレストラン、蕎麦屋さん、お土産屋さんなど、様々なお店がありますが、こちらの建物は入り口にある一番大きなお土産と軽食が食べられる施設です。売店の中には大王わさび農場限定の特産品の他、安曇野市のローカルグルメもたくさん販売されています。