松代駅下車徒歩5分、松代城のすぐそばには幕末に建てられた大名邸宅である真田邸が在ります。
松代城の傍にある真田公園です。松代散策の休憩場所にはもってこいの場所です。
公園の一角に銅像があります。この人物は、恩田木工民親(おんだもくたみちか)という真田家第6代藩主・幸弘に仕えた家老で、当時火の車だった財政を抜本的改革で立て直した人物です。その業績は「日暮硯」という本にまとめられ、全国的に知られていったようで、松代藩の上杉鷹山といっても過言ではありません。
真田邸は元治元年(1864年)、真田家第9代藩主・幸教が、その母・貞松院のために造らせたもので、当時は「新御殿」と呼ばれていました。数百年続き、各藩に多大な負担を強いてきた参勤交代は、文久2年(1862年)にその制度が緩和され、藩主の妻子は国許に帰ることが許されるようになります。そうして造られたこの邸宅には、貞松院が住まうことになったのですが、それも長くは続きませんでした。