2016年の大河ドラマ『真田丸』の舞台、長野県上田市中心部にある上田城です。いわずと知れた真田家の本拠地であった城で、天正13年(1585)に完成したとみられています。天下にその名を知られるようになったのもちょうどその年。北条と手を組もうとする徳川の軍勢7000人余りを、わずか2000人足らずで迎え撃ち、見事に撃退せしめたのです。(第一次上田合戦)二度目にその名を響かせたのは、1600年の関が原の戦いの際に起こった第二次上田合戦でした。西軍についた真田昌幸と信繁(幸村)は西上する徳川秀忠軍3万8000人に対して、わずか2500人で籠城で応戦し、舐めてかかった徳川軍を7日間も上田に釘付けしました。
櫓門を入ると正面に見えるのが真田神社です。真田家、仙石家、松平家の歴代藩主が奉られている神社で、明治時代にはこの上田城公園全体の管理も行っていました。敷地内に大きな赤備え兜が飾られていました。上田に居を構えていたときから赤備えではなかったようで、大阪夏の陣で真田丸という名の曲輪(出城)で奮戦した際に用いられたと言われています。