長野市松代町は武田信玄、上杉謙信の古戦場川中島の対岸にひっそりとたたずむ山あいの町。
維新の先覚者佐久間象山や日本初の新劇女優松井須磨子など、時代を駆けた先達を生んだ城下町松代は、文武や遊芸をたしな嗜む気風に富んだ文化の町。由緒ある武家屋敷や神社仏閣、泉水が流れる町並や町家の庭園、大名道具の数々を収めた宝 物館など、貴重な文化財が数多く残り、大名家真田十代の歴史が培った城下町文化を現在に伝えています。
松代城跡(国指定史跡)
戦国時代、武田信玄が上杉謙信の攻撃に備え、山本勘助に命じて築城。千曲川のほとりという自然の地形を生かした天然要塞。江戸時代に真田信之が上田城から松代藩主として移った後は、真田氏10代が城主としてこの地を治め、10万石の城下町を形成した。
松代藩文武学校
文武を奨励した8代松代藩主・真田幸貫により、学問と武道の学び舎として安政2 (1855)年に開校。質実な藩の気風がうかがえるたたずまいで、西洋の軍学なども教 える先進的な教育が行われた。儒教を廃し、他の多くの藩校に見られるような孔子廟 を設けていない点も特徴的。
象山神社
幕末の先覚者・佐久間象山をまつり、全国の教育関係者の尽力により昭和13年に創建。総桧材桃山式流造の雄大な本殿を中心に、象山が幕末の志士たちと国家の時勢を 論じたという高義亭、京都から移築した茶室・煙雨亭、象山宅跡、生誕の碑などがある。
真田宝物館
旧松代藩主真田家から寄贈された家宝の武具、調度品、文書、美術品などを所蔵。重要文化財の「青江の大太刀」、豊臣秀吉・石田三成・徳川家康・武田信玄らの書状など、大名家ならではの興味深い史料が多数展示されています。
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