長野県伊那市高遠町にあるは、天正10年(1582年)に城主の仁科五郎盛信が織田軍に破れた後、高遠城の城主は保科氏、鳥居氏と替わり、元禄4年(1691年)からは内藤氏が廃藩まで8代、180年間にわたって城主を務めた場所です。廃城時、城内の建物は取り壊されましたが、今では明治8年(1875)頃に移植された桜の古木が毎年美しい花を咲かせ、多くの人が訪れる名所となっています。

日本さくら名所100選に選ばれており、毎年4月上旬から5月上旬にかけての観桜シーズンには「高遠城址公園さくら祭り」が開催されています。

北ゲート近くの高遠閣です。町民の集会所や観光客の休憩所として、昭和11年(1936年)に建てられました。大正・昭和の初期の希有の建物として、平成14年に国の登録有形文化財として登録されました。

桜雲橋です。桜の時期によくテレビ中継されるのはこの場所です。園内に植えられているのは、「タカトオコヒガンザクラ」というこの地にしかない品種の桜です。それらが園内に1500本も植えられています。ソメイヨシノよりも濃いめに色づいた花びらは、多くの人々の心を惹きつけます。

南ゲートを出たところにある高遠美術館です。こちらには、原田コレクション、郷土作家、郷土ゆかりの作家の作品が展示されています。高遠町出身の画家、原田政雄氏は50数年にわたり、親交のあった作家から作品を収集し続けており、没後、遺族の方によりすべての作品が高遠町に寄贈されました。その668点を数える原田コレクションが発端となり、この美術館が建設されました。

敷地内にある進徳館は、時の城主・内藤頼直により安政6年(1860年)に開校、明治4年(1871)に惜しくも廃校となりましたが、多くの政治家、教育家等を輩出しました。

 

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