1964年開苑以来、地獄谷野猿公苑はニホンザルを間近で観察できる場所として、温泉に入るサルとして、広く世界中の人々に愛されています。

2016年1月中旬、長野県北部に適度な雪が積もったので、かねてより訪問したかった「地獄谷野猿公苑」に行ってきました。上林温泉の無料駐車場に車を停め、30分ほど歩いて公苑に向かいます。実は川岸の向こうに徒歩15分ほどの専用駐車場があるのですが、冬季はそれに続く道が通行止めになるため、この方法しかありません。

山道を歩くこと20分余り、少し開けたところに出ました。奥に人の列が見えますが、その奥の急な階段を登っていくと野猿公苑になります。この地獄谷野猿公苑は、長野県北部、スキーのメッカ・志賀高原を擁する下高井郡山ノ内町にあり、1964年に開苑しました。名前の通り、野生の猿を餌付けしている施設で、“温泉に入るニホンザル”で有名なところです。

この地域は温泉の源泉が多数あり、ガスと温泉が岩しょうから噴出す噴泉は国の天然記念物にも指定されています。碑の真下には暖をとるニホンザルの姿をみることもできます。

地獄谷野猿公苑の入口に到着です。チケット売り場の前には日本人と外国人スタッフが待機していて、様々なお客様に対応していました。こういう応対は素晴らしいです。

湯気立つ露天風呂には30匹ほどのニホンザルが入浴していました。
この地獄谷は標高850m、真冬には1m以上の雪が積もり、最低気温は-10℃を下回ります。そんな厳しい環境の中、ここのサル達が編み出した寒さをしのぐ方法が温泉に入ること。しかし、約160頭いる群れの中には温泉に入らないサル達もいるそうです。

周りを見ると外国人観光客の方々がほとんど。1970年、米「LIFE」誌の表紙に掲載され、“スノーモンキー”(Snow Monkey)として世界中に報道されました。1998年の長野五輪の際にも世界中から大勢の観光客が訪れ、さらに知られるようになったそうです。

この安心しきったご尊顔。これは確かに世界に誇れる文化です。長野県のインバウンド最先端の地獄谷。さらに人気が高まりそうです。

 

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